ラッセル・M・ネルソン大管長は、お互いが異なっていても愛し合い、協力の精神を生み出すことができると教えました。
友情と敬意は文字どおり命を救います。わたしは人工心肺の開発にかかわる機会がありましたが,それによって開胸手術を確立する手助けをすることができました。この新しい医療分野で働くわずかな人たちの間には,大きな協力と敬意の精神がありました。わたしたちのほんとうの闘いは,病気や死に対するものであることを知っていました。新しい手術方法を開拓する競争におけるわたしたちの協力は,文字どおり人命を救いました。「わたしがあなたがたを愛したように,互いに愛し合いなさい」(新約聖書 口語訳 ヨハネによる福音書15:12)という救い主の命令に背くことなく,ほかの人と意見を異にすることは可能です。その隣人を愛しながらも,隣人とは異なる意見を持つことは可能です。互いに尊敬し合い,すべての人から最良のものを引き出す「競争」をすることも可能です。わたしたちが美徳,友情,敬意を大切にするにあたり,自分の生活から争いを取り除くために何ができるかを個人的に振り返ることができますように。
誰もが自分とは異なるため、互いに愛し、協力の精神を生み出すのは難しくなるときがあるかもしれません。
この地上で一番の私の理解者である妻は、私とは価値観も意見もまったく異なります。
そのため、見解の相違でぶつかり合うこともありますし、互いに譲り合わず意見がずっと平行線のままになることもあります。
「わたしがあなたがたを愛したように,互いに愛し合いなさい」という救い主の命令を守ることや、お互いに協力の精神を生み出して物事を成し遂げることは、私にとってかなり難しいことだとイエス・キリストは御存じです。
だからこそ、相手と自分の価値観や意見が異なっていても、互いに愛し、協力の精神を生み出せるというイエス・キリストの教えは、私に光と希望を与えてくれています。
今は十分にできていなくても、あきらめずに取り組み続けること、それは主が一番喜ばれていることだと感じています。
ネルソン大管長の勧めにより、自分の生活から争いを取り除くために何ができるかを個人的に振り返る機会が与えられ感謝します。
私にできること、取り組むべきことがあることに感謝します。
妻が大きな愛と忍耐をもって私に愛を示し、協力の精神を生み出すよう努力してくれていることに感謝しています。
イエス・キリストは命令するだけでなく、命令を果たすために努力する私たちを愛し、助けてくださっていることに感謝します。