ゴードン・B・ヒンクレー大管長は、親の務めについて次のように教えています。
この小さな子供たちは神の息子,娘であり,皆さんには彼らを養う責任があること,また,皆さんが親である以前に,神も彼らの親であり,御自身の小さな子供たちに対する権利や関心を保ち続けておられることを,決して忘れないようにしてください。「生ける預言者の言葉」ゴードン・B・ヒンクレー大管長『聖徒の道』1998年5月号,26
妻と協力して親として、父親として、子供たちの霊的、肉体的、情緒的、社会的、あらゆる面においての成長のため、愛と心を尽くして働いてきました。
それでも、私が持つ精神的障害のため、一般的な父親のようにはできませんでした。
子供たちのイベントや行事に参加することや、遊ぶこともほとんどできませんでした。
子供たちが成長して自我に目覚め、他の父親と同じように、子供との関係が難しい時期が何年もありました。
父親としての責任を十分に果たせていないという罪悪感がいつもあり、「子育てはしんどい」と思っていました。
毎日、「良い父親になって、子供たちにさらに愛を伝え、彼らの成長のための助けができますように」と、天父に祈り続けました。
そして、あるとき、次のようなことに気づきました。
・天父は、現在も子供たちの霊の父親であり、この地上の親である私たち以上に子供たちを愛し救おうとされていること。
・私のもとに神聖な子供たちを授けられたのは、私が良い父親だからではなく、主に頼りながらできる限りの努力をすることを神が信頼してくださっているためだということ。
・私が不完全な父親であることを御存じの神は、その完全な御手を持って私のいたらなさを補い、子供たちを再び天父のみもとへと迎え入れてくださるために、常に最善を行ってくださっていること。
そのように、子供の救いと成長に関する責任を私だけが負わなくて良いと知り、天父にゆだねることにより、かなり精神的に重荷が軽くなったのを覚えています。
私たちが、熱心に神の子供たちを教え導こうと努力していたとしても、家族が理想の状態とは言えず、悩み、苦しむことがあります。
子供たちも、親と同じように苦しみます。
神は、そのような苦しみをすべて御存じです。
あきらめずに、天父とイエス・キリストに頼って歩み続けるならば、この地上での父親、母親が、その務めをよく果たせるように助けてくださいます。
難しい時の中、希望や、光がもたらされます。
「神は、御自身の小さな子供たちに対する権利や関心を保ち続けておられます」というヒンクレー大管長の言葉が真実であると知っています。
現在、親子や家族の関係がどのようであれ、神の愛は、親と子供を共に救い、永遠の家族となれるよう無限に注がれていて、決してあきらめることなく導いてくださっていることを証します。
モルモン書を読んでみたいと思われた方は、下記のリンクをクリックすると、無料の「モルモン書」アプリをダウンロードできます。