イエス・キリストの教義を信頼し……

2023年7月7日金曜日

イエス・キリスト 言葉 聖典

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エバン・A・シュムツ長老(七十人)は、ある家族の話を紹介しました。
その家族は、この世の試練、困難、逆境の中、イエス・キリストの教義を信頼して従いました。
そのような人々に対して主は、苦難を聖別して私たちの益とし、救われると約束されています。

イエスとその教義から,わたしたちは強さを得ます。主はこのように語られました。「まことに,まことに,あなたがたに言う。これがわたしの教義である。この教義の上に建てる者はわたしの岩の上に建てるのである。地獄の門もこれらの者に打ち勝つことはない。」(3ニーファイ11:39

この約束は,忠実な人々の人生において成就しています。わたしがトラビスとケイシーに出会う幸運に恵まれたのは,一年余り前のことです。二人は2007年に市民結婚をしていました。当時,トラビスは教会の会員ではなかったのです。ケイシーは活発な末日聖徒の家庭で育ちましたが,10代のころに信仰から離れ,その土台からさまよい出てしまいました。

2018年,トラビスは宣教師に出会い,2019年にバプテスマを受けます。その後,トラビスはケイシーにとっての宣教師となり,ケイシーもまた人生を一変させるような改心を経験しました。そうして2020年9月,二人は神殿で結び固められたのです。バプテスマを受けてから約2年後,トラビスはビショップリックで奉仕するよう召されました。

トラビスには,内臓に腫瘍の塊が絶えず形成されてしまう希少疾患があります。繰り返し生じる腫瘍を摘出するために,これまで何度も手術を受けてきました。しかし,これは不治の病であり,トラビスは数年前に,余命10年足らずと宣告されていたのです。

一方ケイシーには,不可逆的に視野が狭くなっていき,やがては完全な失明に至る,「網膜色素変性症」という珍しい遺伝性疾患があります。

ケイシーは自分の将来について,わたしに語ってくれました。そう遠くはない未来に,夫を亡くし,視力を失い,経済的な支援を受けられない中,育ちざかりの4人の子供を独りで育てる時が来るだろうと,彼女は考えていました。どうしてそのような暗い未来を受け止めることができるのかと,わたしはケイシーに尋ねました。すると彼女は穏やかにほほえんで,こう答えました。「わたしの人生で,今ほど幸せと希望に満ちている時はありません。わたしたち二人は神殿で受けた約束を堅く守っているのですから。」

トラビスは現在,ビショップとなっています。2か月前に,またもや大きな手術を受けたばかりです。それでも,彼は楽観的で穏やかです。ケイシーの視力は悪化しています。今や盲導犬を必要とし,車の運転もできません。それでも,彼女は子供たちを育て,若い女性会長会の顧問として奉仕しながら,満ち足りて暮らしています。

トラビスとケイシーは,岩の上に家を建てています。トラビスとケイシーは,キリストの教義と,神が「苦難を聖別して〔彼らの〕益としてくださる」(2ニーファイ2:2)という約束を信頼しています。神の完全な計画において,キリストへの信仰を伴う苦難は,キリストによって完全になる道へと通じているのです。岩の上に家を建てた賢い人のたとえのように(3ニーファイ14:24-27参照),雨が降り,洪水が押し寄せ,風が吹き,トラビスとケイシーが建てた家に打ちつけても,家が倒れることはないでしょう。岩を土台としているからです。

雨や洪水,風は,人生において生じる可能性があることではなく,むしろ嵐が起こるのは確実なことであると,イエスは語られました。このたとえにおいて変えられる部分は,嵐が来るか来ないかではなく,主の教えに耳を傾けて行うようにという,主の愛ある招きにどう応じるかなのです。生き延びる方法はほかにありません。

キリストとの聖約の関係という土台の上に家を建てるとき,わたしたちはキリストの教義を信頼しているのであり,主のもとに向かうなら,永遠の命という主の約束を受けるのです。キリストの教義を信頼する人々は,キリストを確固として信じながら力強く進み,最後まで堪え忍びます。このほかに,天の王国における救いへと至る道はありません。

引用:

私たちの誰もが、この世の試練、困難、逆境を確実に経験します。
つまずいたり、失敗したり、罪を犯します。
どんなに主に忠実であろうと努力しても、そして自分の行えることを力の限り行ったとしても、苦難や弱さを克服できないと感じて苦しむことがあります。

イエス・キリストの教義を信頼し、主を中心とした生活を心がけるよう努力し、たとえ自分が完璧でなくても、自分の望み通りにならなくても、主の方法と時期に救われることを信じて歩み続けるならば、この世の嵐の中でも主の岩の上に立ち続ける力がもたらされます。

イエス・キリストの言葉と、招きに聞き従う人を、主は必ず救ってくださいます。
そのために、主はすべてを投げ出され、救い主、贖い主となられました。
たとえこの世の嵐にもまれ 希望の失せしとき賛美歌 #153「み恵み数えあげ」1番参照)であっても、キリストの贖いの無限の光が届かない深みなどあり得ないジェフリー・R・ホランド長老「ぶどう園の労働者たち」総大会2012年4月)ことを証します。


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私は、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員です。
長年、うつ病や対人恐怖症などの精神障害を患っています

生きるのがつらいと感じていても、イエス・キリストの言葉や教えを学び従うことにより、キリストの愛、良い気持ち、前向きな気持ち、慰め、平安、希望、喜び、堪える力、勇気、問題を解決する力がもたらされてきました。

イエス・キリストはご自身で直接語られるだけでなく、預言者を通して語られました。
それらを記録した聖書やモルモン書などの聖典に書かれている言葉と、現在も預言者を通して語られているイエス・キリストの言葉や教えを当ブログで紹介しています。
また、イエス・キリストの言葉や教えを伝える動画、音楽、絵も紹介しています。

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