前回の記事に引き続いて、今回も聖霊の働きについて紹介します。
前回は、「御霊のささやきに従うのを引き延ばしてはならない」ことについて書きました。
今回は、「最初に受けた促しに従って行動を起こさなければならない」ということについて書きます。
十二使徒のロナルド・A・ラズバンド長老が、そのことについて話しています。
ニーファイの言葉を思い出してください。「わたしは,前もって自分のなすべきことを知らないまま,御霊に導かれて行った。にもかかわらず,そのようにして進んで〔行った〕。」(ニーファイ第一書4:6-7参照)わたしたちも同じようにしなければなりません。最初の促しを信頼するのです。時に,わたしたちは理屈をこね,自分が霊的な印象を受けていることを怪しんだり,自分自身の思いつきでしかないのではないかと思ったりします。受けた気持ちに後であれこれ迷いを抱いたり,さらに繰り返し迷うようになると,わたしたちには皆同じような傾向があるとは言うものの,御霊が退き,神からの勧告を疑うようになります。預言者ジョセフ・スミスは,もし最初の促しに耳を傾けたら,10回のうち9回は促しを正しく受ける,と教えました。ここで注意してほしいことがあります。聖霊に従ったからといって,花火が上がるなどとは思わないでください。「静かで細い声」に従おうとしていることを忘れないでください。…最初の促しは,天から与えられる純粋な霊感です。促しによって確認や証を受けたら,それが何なのかを知る必要がありますし,促しを逃してはなりません。困っている人,特に家族や友人に助けの手を差し伸べるよう促す御霊であることが非常に多いのです。「万物を貫き通してささや〔く〕静かな細い声」(教義と聖約85:6参照)は,格好の機会をわたしたちに示し,福音を教え,回復とイエス・キリストについて証を述べ,助けて関心を寄せ,貴い神の子の一人を救い出すようわたしたちの注意を向けさせてくださいます。この促しが,いわゆる「初動対応」だと考えてください。たいていの地域社会では,悲劇や災害,災難に際して初動対応を取るのは,消防士や警察官,救急隊員です。彼らは回転灯をつけて現場に到着します。わたしたちは彼らに非常に感謝しています。主の方法はこれほど目立つものではありませんが,迅速な対応を要する点では同じです。主はそのすべての子供たちに何が必要かを御存じですし,助ける備えのできているのがだれかも御存じです。朝の祈りの中で,準備ができていることを主に伝えるならば,主は行動するよう呼びかけてくださるでしょう。呼びかけられたことを実行するならば,主は折に触れて何度も何度も命じてくださるようになり,やがてわたしたちはモンソン大管長の言う「主の用向きを持つ者」になります。高い所から命じられて人を助ける,霊的な初動対応を取る者になるのです。自分に下る促しに注意を払うならば,わたしたちは成長して啓示の霊をよく受けられるようになり,御霊によるひらめきや導きを受けることがますます多くなるでしょう。主は言われました。「善を行うように導く……御霊を信頼しなさい。」(教義と聖約11:12参照)引用:
私も、最初に受けた促しに従って行動を起こすことができたときもあれば、そうでないときもあります。
最初に受けた促しに従って行動を起こしたとしても、目に見えるような大きな良い結果が与えられることもあれば、そうでないこともあります。
それでも、御霊の促しを感じたときに行動を起こすならば、主は喜ばれていると感じます。
私は精神的に病気で、特に人とかかわるのが難しいため、御霊の促しを受けたくないと思うときもあります。
サタンがそのように誘惑しているわけですが、それでも御霊の促しを受けたならば、それに従って行動を起こすよう取り組んでいます。
主が、私の状況を御存じのうえで、主の用向きを行う者として使ってくださるのは喜びです。
そのことに感謝しています。
勇気と信仰を持って、最初に受けた促しに従って行動を起こすことは、どのような状況であれ最善であり、イエス・キリストが望まれています。
御霊の促しに従う人を主は愛し、主の用向きを行う者として用いられます。
それにより、主の栄光があらわれ、御霊に促しに従う者とその働きを受ける者の両方を救ってくださることに感謝しています。
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